基本的な包み方

 

結び方の次は用途と包み方について説明します。まずは箱などの包み方ですが、最も一般的なのは「平包み」となります。これはよくお中元のテレビCMで、贈り物を汚れから守りながらも、さりげなくもったいぶった、あのお馴染みの包み方ですが、はじめに風呂敷の中央から斜めに箱を置いて、手前端、両端の順番で内側に折っていきます。この時、箱の四隅にシワができやすいですが、これは風呂敷の内側になるように整えます。最後に奥端を手前に折れば完成です。

 

「一つ結び包み」は、一カ所だけ結ぶ包み方となり、比較的軽い物に向いています。これは実用的でもあり、雰囲気もいいのでお勧めです。方法ですが、まず風呂敷の中央に箱を斜めに置き、はじめに奥端を内側に折り、次に手前端をかぶせます。後は平包みの時と同様に内側にシワを折り込みながら左右端を持ち上げて中央部で結べば完成です。

 

「二つ結び包み」は二カ所を十字に結ぶ実用的な方法で、重い物を包むのに適しています。まず、箱を風呂敷の中央に斜めに置き、両端を持ち上げて上面で結びます。平包みと同様にシワを内側に入れながら奥端と手前端を持ち上げて結び、ちょっと形を整えれば完成です。

 

今度は長い物を包む方法ですが、その代表は「巻き包み」です。この包み方はしっかり包めて見た目もいいのでよく利用されるようです。まず、風呂敷の中心に包む物を置き、手前端から巻いていくように包み込みます。次に右端を持ち上げて中心部で交差させ、その左右端をさらに巻きつけるように結べば完成です。